イマジネーション!子供から大人まで楽しめる「やどかりの夢」影絵公演に行ってきた。

こんにちは。こんばんわ。きららです。
最近はやっと沖縄での生活に慣れてきましたが、ガイドブックに載っているような有名な観光スポットなどに行くのも楽しいけれどもっと地域に根付いたイベントなどに訪れて、沖縄の持つ優しさや活気溢れる空気を感じたいと思うようになってきました。

そんな中、南城市で紅型染めの活動を行なっている亀谷明日香(かめがい あすか)さんが挿絵を担当した、紅型絵本「やどかりの夢」の読み聞かせ影絵公演があると聞きました。
影絵は、小学生の頃に見て以来公演に訪れたことはありませんでしたが、昔味わった感動をもう一度感じたいと、イベントに訪れてみることにしました。

そこで今回は、南城市で開催された、紅型絵本「やどかりの夢」の影絵公演の様子をご紹介します。

 

「やどかりの夢」とは

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紅型絵本「やどかりの夢」は、眠っている間夢を見るはずのやどかりたちの仲間の一人、があることをきっかけに夢が見れなくなってしまったという危機を乗り越える様子が描かれた絵本です。
夢が真っ黒で何も見えない、と泣くやどかりを助けてあげようと、仲間たちがやしがにおじいのところへ相談のため連れて行きます。
そこで、やしがにおじいはまた夢を見るために何をすればいいのかを自分の体験談とともに教えてくれます。
さて、夢を見られなくなってしまったやどかりは、再び夢を見ることができるのでしょうかー。

この絵本は「夢を見る」という普段わたしたちも眠りの中でよくある日常の一コマを取り上げていますが、絵本の捉え方は人それぞれです。
色々な捉え方があるからこそ、小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで楽しむことができます。
ぜひ手にとって読んでみてはいかがでしょうか。

 

子供たちに影絵作りを体験してもらおう。(ワークショップ)

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お昼は、小学生を中心とした子供たちを対象に、影絵作りのワークショップが行われました。
参加した子供たちは「やどかりの夢」メンバーに教えてもらいながら、かわいい影絵を次々に作っていきます。

細かい部分を切り抜く作業などはなかなか難しかったようですが、だからこそ楽しい!という女の子がいたり、作った型を実際に影絵として投影してみると、光の当て方によって大きさや形が変わることが面白い!という男の子がいたりと、子供たちは楽しみつつ真剣な表情を見せてくれました。

 

公演前のお楽しみ

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夕方から行われた影絵公演の前には、おいしそうな香りのする出店や、思わず手に取ってしまうようなかわいらしい商品の物販などが行われていました。
塗り絵をして楽しめるブースもあり、色とりどりでそれぞれの想いの詰まった「やどかりの夢」がたくさん展示されていて、思わずこちらまで童心に還そうな気持ちでした。

待ちに待った「やどかりの夢」影絵公演

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夕方からは、絵本「やどかりの夢」の読み聞かせ影絵公演が行われました。
読み聞かせと一言で言っても、ただ絵本を読むだけではなく歌や踊りなども入ってくるため、家で絵本を読むだけでは感じることのできない臨場感を味わうことができます。
三線などを使った音楽や歌は、会場を絵本の世界観に引き込んでいました。

取材をしながら仲良くなった小学1年生の女の子たちが非常に真剣に舞台を見入っていたので、おもしろい?と聞いてみると「すごいおもしろいよ!お姉ちゃんも一緒にここでみよう!」と言ってくれたことがとても印象に残っています。
また、公演の最後には、参加者全員で「やどかり音頭」を歌いながら踊るのですが、その時にもカメラを構えるわたしの手を握って「一緒に歌おう!」と眩しすぎる笑顔を向けてくれたことも、取材後数日たってもわたしの心に残っています。
これほど眩しい笑顔が出てくるのは、やはりどのような見せ方が子供たちの心を惹きつけるのかよく考えられているからなのではと感じました。

 

主催者の方にお話を聞いてみた

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影絵公演の主催者のひとりであり、紅型絵本「やどかりの夢」の挿絵を担当していらっしゃる、亀谷 明日香(かめがい あすか)さんにお話しを伺うことができました。

 

きらら:イベントの趣旨や開催理由をお聞きかせいただけますか?

 

亀谷さん:20年ほど前から紅型をやっていて、南城市で「虹亀商店」というお店もやっています。
そのお店の近所でお店をやっている友人、工房アマムのYUKIさんに、紅型絵本「やどかりの夢」作者の渡邊 直加(わたなべ なおか)さんをご紹介いただいたことがきっかけで、渡邊さんと絵本を一緒に作らないかとお誘いいただき、挿絵を担当することになりました。

 

挿絵は紅型染めの手法で作られています。まず型紙を彫って、その型を使って糊置きをし、色を染めていき、作成しました。ここで作成する型紙に光をあてると、まるで影絵のようになるので影絵公演が生まれました。

2016年3月20日に無事絵本が出版され、その後那覇で絵本の発売記念公演を行いました。
その際に絵本の読み聞かせをしつつ影絵公演を行ったのですが、お客様に非常に喜んでいただき、また、影絵を行なっているやどかりメンバーもまた公演をやりたいという想いがあり、いろいろなご縁をいただいて、以降、全国各地でも公演を行っています。

 

きらら:なんで色鮮やかな紅型と影絵?なのかと、あまりピンとこなかったのですが、どちらも型を作って作成するという共通点があったわけですね!
ところで、この「やどかりの夢」の公演を通して、見てくれるかたたちにどのような想いを伝えたいのでしょうか。

 

亀谷さん:絵本「やどかりの夢」は、子供たちだけでなく、様々な読む人の数だけ解釈もあるし、読めば読むほど新しい発見があります。「これを伝えたい」という具体的な想いがあるわけではないのですが、この絵本や公演を通じて、楽しんで、それぞれの人が何かを感じてくれたら、という想いに尽きます。
絵本の中で「やしがにおじい」が突如「イマジネーション!」と叫ぶシーンがあるのですが、ここが絵本の中で一番印象的な部分です。

絵本ではさまざまな捉え方や見方があること、影絵公演では光の当て方で大きさや見え方が変化したり、白と黒しかないという情報のシンプルさなどが、やしがにおじいの「イマジネーション」にもある想像力・感受性を高める要素になるのではないでしょうか。

 

きらら:想像力・感受性という力は、大人になるにつれてなかなか育ちにくくなるので子供のうちになるべく高めておきたいものですよね。
そういった想いが「また公演を見たい」「前回見れなかったから今回は見たい」というように、お客さんの心を鷲掴みにしているのでしょうね。
続いて、やどかりメンバーの皆さんの、影絵公演に対する思いを伺えますでしょうか。

 

亀谷さん:絵本「やどかりの夢」には、絵本の中で出てくるふたつの歌がCDに収録されて付属されています。
ひとつは、「メグルタイコノミズ」という三線の歌。古代から続く、水の巡る道に想いを寄せて歌われる歌です。

夢をみれなくなったやどかりが、もう一度夢をみれるようになる重要なシーンで歌われます。

内なる自分や、生命のルーツに向かい合うきっかけになればいいと思っています。

また、もうひとつ「やどかり音頭」では、子供たちをはじめとして公演に来てくださったみなさんと、やどかりメンバーとで輪になって踊ります。
この輪が、公演を重ねるたびにどんどん大きくなっていけばいいな、というのがメンバーの想いです。
きらら:みんなで輪になって踊る、いいですね。
今回の公演でも、最後に小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんなの心がひとつになっているのが手に取るようにわかりました。
最後に、亀谷さんが考える「南城市の魅力」について伺えますでしょうか。

 

 

亀谷さん:私は、沖縄に移住して来て約20年になります。
最初は首里周辺の学校に通っていたこともあり、そのあたりに住んでしましたが、とにかく南城市が好きだったので休みのたびによくバイクなどで訪れていました。
南城市に住んでいるいまは、より南城愛が強くなっています。

南城市のよさは、何と言っても雰囲気が明るいところだと思います。
那覇周辺のようにお店やビルが立ち並んでいるような場所ではありませんが、平地が多くて風通しがよく、海に囲まれた島での暮らしの良さが感じられます。

そして沖縄本島の中でも東に位置しているため、本島の中でも一番最初に朝日を見ることができます。
久高島あたりから登る朝日を見ると「なんて美しい風景だろう」と、1日を幸せな気持ちで過ごすことができます。

このような良さがあるからか、南城市には比較的移住者が多いようです。
また、ものづくりをしている方が多く、一緒に何かをやろう!ということで生まれているイベントも多数あります。
みんな「南城市を盛り上げていきたい」という南城愛が強いため、一見田舎のように見える地域ですが活気のある場所です。

 

きらら:確かに、南城市は比較的ひらけた場所が多いように感じます。
神の島でもある久高島から登る朝日は、想像以上に美しいんだろうなー、近いうちにわたしの自分の目で見にいこうと思います。
本日は、貴重なお話をありがとうございました。

まとめ

影絵と美しい音楽と踊りと。
ただ絵本で読むだけでは味わうことのできない、紅型絵本「やどかりの夢」を心ゆくまで体感することができた1日でした。
影絵公演をしっかりと見たのは小学生以来でしたが、子供の頃「どうやって影絵ができているんだろう」「なんで色がそれほど多くないのにこんなに美しく見えるんだろう」と、どきどきしながら見ていたことを思い出しました。
今は、その答えが少しわかるような気がします。
きっと、製作者のみなさんが持つ想いを全身全霊で見る人に伝えようとしているからなのでしょう。

「やどかりの夢」影絵公演は、沖縄県内に限らず日本全国で公演が行われています。
訪れすいところで公演が行われる際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
ではまた。

 

今日のカフェ – ミモザの木 –

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南城市にはたくさんのおしゃれなカフェがあります。
今回は、取材の空き時間に南城市佐敷字小谷(さしき あざおこく)にあるカフェ「ミモザの木」でピザを食べてきました。

隠れ家的カフェで、中に入るとヒノキの優しい香りが迎えてくれます。
テラス席もあるので、特に晴れた日にはおすすめ。
ちなみに、ちゃんと屋根があるので雨の日でもテラス席を楽しむことができます。

これでもかというほど乗っているチーズの下には、沖縄県産のパイナ豚と野菜がこぼれそうな程入っています。
お肉はほろほろしっとり、野菜はシャキシャキ感がたまらない一品で、気がついたらすっかり綺麗に食べきってしまいました。
ドリンクには、こちらも沖縄県産のアセロラが使用されているアセロラジュースを。
とても濃厚で、アセロラをそのままかじっているかのような甘酸っぱさがたまりません。

南城市を訪れた際は、ぜひ「ミモザの木」へ行ってみてはいかがでしょうか。

 

ピザ喫茶 ミモザの木
住所:沖縄県南城市佐敷字小谷122番地
電話番号:098-947-4727
定休日:火曜日
営業時間:11:00〜19:00
駐車場:有(15台)