神の島、久高島へ。琉球諸島創造の原点へ行ってきた【後編】

こんにちは。こんばんわ。きららです。
沖縄にきて毎日忙しくしているため、あまり観光スポット的な場所に行く機会はまだまだありません。。
そろそろ離島にでもいってみたいなーということで、先日「神の島」として有名な、久高島へ行ってきました。
ご紹介したいポイントが多い為、前編・中編・後編を順に公開していきますので、お楽しみに。

前編では久高島へのアクセスや散策時の注意点などを、中編では久高島に伝わる神話や歴史などについて簡単にご紹介しました。
後編の今回は、わたしが実際に久高島を巡って見てきたおすすめスポットをご紹介します。
実際に久高島を訪れる際、ぜひ参考になればなあと思います!

 

久高島を散策するなら

まずは前編のおさらいになりますが、久高島を散策する際の注意点を簡単にご紹介しておきます。

まず、久高島にはあまり日陰がありません。
自転車や徒歩で移動する場合は、あらかじめ港近辺の自販機などで水分補給できるものを購入しておくことをおすすめします。
そしてとにかく日に焼けるので、日焼け止めも必須です。
わたしが訪れたのは10月でしたが、半日で真っ黒に焼けました。

もう一点、久高島を訪れる時期にもよりますが、行事や神事などを島の方々が行っている場合もあります。
また、久高島内には行事や神事の際にのみ、限られた人しか立ち入ることができない聖地もあります。
崩落の危険がある場所などもありますので、立ち入りが禁止されている場所には入らないようにしてください。
加えて、久高島のものを持って帰ることはお土産屋さんなどで購入したものを除き、基本的に禁止されています。
どんなに綺麗なものでも、その場で楽しむに止めて絶対に持ち帰らないようにしてください。

黄金の壺が流れ着き島に作物の種子をもたらした、イシキ浜

徳仁港を背にして島を右回りに少し進むと「伊敷浜」という海辺に出ます。
イシキ浜は、その昔「黄金の壺」が流れてきた霊地として知られており、それまで貝や木の実が主食だった久高島に麦や栗などの種子をもたらした、という伝説があります。

沖縄本島、南城市には「斎場御嶽」という御嶽がありますが、斎場御嶽の対岸になっているのがイシキ浜です。
ニライカナイから訪れる神が船を停める神聖な浜で、琉球国があった時代には国王も礼拝に訪れたと言われています。

 

龍宮御先のあるシマーシ浜

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イシキ浜を背にしてそのまま少し進み、森の奥に見える細い道を進むと、シマーシ浜があります。

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ここにはおよそ2,000年前のものとも言われる貝塚もあるそうです(どこにあるかわかりませんでしたが、シマーシ浜と書かれた看板の近くにあると後日聞きました。ぜひ見つけてみてください)。

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ここには「龍宮御先(うさち)」という、御嶽とは異なる拝所があります。
うさちの名前と海の美しさも相まって、きっと龍宮城もこのような美しい場所なんだろうなー、と心から感じました。

開闢神話の始まりの地、カベール岬

シマーシ浜からそのまままっすぐ進んで行くと、ちょうど徳仁港の反対側に到着します。
岬に続く一本道は真っ白で、両側に生い茂る植物の濃い緑、空の青さとのコントラストが非常に美しいです。

 

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ここはカベール岬と呼ばれ、中編でご紹介した「開闢神話」に登場する場所です。
旧暦の1月にはここで一年間の大漁を祈願する祭事も行われています。

海の透明度が恐ろしさを感じさせるくらい高いことはもちろんですが、岸壁に打ち付けられれる波の音を聞いていると現世とあの世の境目がわからなくなるような、ふしぎな気分になってきます。
心が癒されるだけではなく自然の雄大さと恐ろしさをすぐそばで感じられるスポットで、ここに立って目を閉じてみると「アマミキョ(女神)」と「シネリキョ(男神)」の兄妹が語りかけてくるようです。
普段感じる流れとは、確実に異なる時間が流れています。

 

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岬で写真撮影をしていると、海から太陽に向かって白い雲の線が伸びていることに気がつきました。
また、写真の中にはよく「オーブ」としてテレビなどで紹介される光の玉のようなもの。
どれも偶然が重なったものかもしれませんが、久高島という場所柄偶然とも思えず、神様のいる証拠なのではと感じてしまいました。

 

神の創りし御嶽、クボー御嶽

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カベール岬を出て島を徳仁港方面に進むと、島の中央あたりにクボー御嶽があります。
道の途中では真っ赤に咲いたデイゴの花や、青々しい島パイナップルなど、たくさんの植物を目にすることができます。
沖縄県天然記念物として指定されている、アダン(阿壇)やオキナワシャリンバイ(沖縄車輪梅)と言った貴重な植物も自生していたり、御嶽での祭事で使用されるクバの木が群生していたりと、自然の豊かさに圧倒されます。

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クボー御嶽へ続く細道の入り口には看板が立てられているので、迷うことはないでしょう。

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細道をまっすぐ進むと、クボー御嶽に出ます。
繰り返しになりますが、クボー御嶽は久高島の中でも最も神聖な場所です。
本来、特に男性が近づいてはいけないとされる場所でもあります。
御嶽の入り口には立ち入り禁止を示す看板が立てられていますので、絶対に無視せず、看板の渓谷に従ってください。お参りをする際は、御嶽の入り口(写真の場所)で行うようにしましょう。

 

禊の場、ヤグルガー(ヤグル川)

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クボー御嶽から徳仁港方面に少し行くと、ヤグルガーがあります。
「ガー」とは、井戸のようなものを指す言葉です。
ここは、イシキ浜に流れ着いた黄金の壺を取るために身を清める禊をした場所として知られています。
現在でも、祭事の際に神聖な禊場として使用されているようです。

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崩落の危険があり、立ち入り禁止の看板があったため階段を降りることはできませんでしたが、階段の下には、井戸のような場所があるそうです。
しかし、緑に囲まれた場所から見る海は非常に美しく、禊の場所とされる所以もわかるような気がします。

 

島の繁栄を祈る場所、久高殿

 

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沖縄の昔ながらの石垣で作られた住宅地を進んで行くと、久高殿があります。
久高島にはたくさんの猫がいるのですが、特に住宅街では数えきれないほどの猫と出会います。

 

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ここは、イザイホーの舞台となっていたほか、島の繁栄を祈る祭事が行われていた場所です。
この奥にある森はイザイヤマと呼ばれる聖域で、立ち入りが禁止されていますので注意してください。

 

大里家

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久高殿から外間殿へ向かう道の途中に、おみやげ屋さんがありました。
久高島の貝殻を使用して作ったキーホルダーなどが売られていたので、おみやげを買うならここがおすすめ。
お店の方に、自生しているレモングラスの葉で作ったお茶をいただいて、暑さでカラカラの体に染み渡るようでした。

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そのおみやげ屋さんの後ろに、大里家はあります。
第一尚氏王統七代の尚徳王が久高島を訪れた際に、大里家のノロ、クニチャサがあまりに美人だったため、惚れ込んで長い間同棲していた場所だそうです。
首里から心が離れている間に革命が起きてしまい、尚徳王は慌てて帰ろうとしますが時すでに遅し。
すでに王朝は転覆し、尚円王が王位についていました。
それを知った尚徳王は、そのまま海に身を投げたと伝えられています。
第二次世界大戦前は、尚徳王の遺品である金の箸があったそうですが、戦時中の献金として日本政府に献上され、今は見ることができません。

 

外間殿

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大里家の少し後ろに、久高殿と並んで久高島の二大祭祀場である外間殿です。
ここでは、お正月の祭祀や収穫祭、健康祈願などが行われていました。
また、子供が生まれた時に行う名付けの儀式もここで行われているそうです。

 

まとめ

後編では、久高島に伝わる神話や歴史に沿って重要なスポットを実際に巡ってみた様子をお伝えしました。
特別に信仰している宗教や神などはありませんが、それでも少し怖いくらいに神聖さ極まりない場所だったことは事実です。
まだ沖縄に移住してきて日が浅く、沖縄の本当の歴史やしまんちゅの精神を理解しきれているとは到底言い難いですが、久高島を訪れたことで、もっと「本当の」沖縄を知っていきたいと強く思いました。

島には信仰されている神がいます。沖縄の神が降り立った、始まりの地です。
繰り返しになりますが、その神々への畏敬の念を忘れずに、静かにのんびりと、島のマナーを守って観光するようにしてください。
きっと久高島の、沖縄の神々が微笑んでくれることと思います。
ではまた。