「芸術の秋に伝統を見つける」 南城市の住民の皆さんと一緒に沖縄の芸大に潜入!

コラクリアーツメディアをご覧のみなさま、こんにちは。

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ライターの水澤と申します。シーサー像の前から失礼します。

ところで、みなさんは沖縄に住んでいると、こんな迷信を聞いたことがありませんか。

沖縄には四季がない

えっえっ、夏と冬しかないの!? 食欲の秋も、読書の秋も、スポーツの秋も、2016年の秋はどこなの!!?

取り乱しました。今回は、「○○の秋」を感じに、南城市安座間区(先方確認)の皆さんとこちらにお邪魔しました。

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沖縄県立芸術大学です!

沖縄芸大の奥には伝統がいっぱい

沖縄県立芸術大学は沖縄県で唯一の芸術大学として、1986年に世界遺産である首里城の麓にでき、沖縄ならではの琉球芸能や織、染物を学ぶことができます。

何百年続く歴史に思いを馳せながら、琉球王国の文化を知る、眺めるひととき。それが、この奥で待っていると思うと胸が熱くなります。

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10月某日。

僕たちは沖縄芸大が開学30周年記念イベント「教員作品展」に訪れました。ちなみに、沖縄県立芸術大学は日本で5番目に創立された芸術大学です。

ただ、やっぱり外の気温は熱い。まるで夏のようだ。

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中に入ると、実際に展示された作品を、沖縄芸大の教員の皆様が丁寧に教えていただきました。うん、彼らも作品にかける想い、並々ならぬものです!

「染」は、(学部学科など)名護 朝和先生に教えていただました。

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目の前にあるのは、琉球かすりです。

織に描かれる、さまざま幾何学模様の柄の起源は、なんと14~15世紀ごろのインドにあると言われています。その後、中国のシルクロードを経て、琉球王国に到着したようです。

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うん、美しい。

沖縄に渡ってきた後、風土や気候に合わせて独自に変化したとのことですが、沖縄とインド、お互いの伝統に共通点があるかもしれませんね。

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次に、琉球漆器(りゅうきゅうしっき)について、(学部学科など)糸数 政次先生からお聞かせいただきました。

みなさんは、「安物買いの銭失い」ということわざ、聞いたことがありますか。安いものって、すぐに壊れてしまったり、また買ったときにすでに傷があったりと、結局買い直したりするため、お金の無駄遣いになりやすいという意味です。

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見てください、漆器の滑らかな色合い!何度も何度も、漆を塗り重ねた芸術作品なんです!

あまり知られていないですが、琉球漆器は耐久性も強く、100年以上使い続けることができる、と糸数先生は話します。

孫、ひ孫世代まで家族の繁栄を願う家宝として、漆器をプレゼントする。沖縄らしさプレゼントではないでしょうか。

子どもたちも心踊る 沖縄アートの世界とは?

教員展示会では、単に作品を眺めて、はい終わり。ではないです。

安座間区の大人の皆さんは、上から覗いてみたり。

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子供たちは、恐る恐る、手にふれながら、工芸の重さを知ったり。

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彫刻を写真に撮ったり、と思い思いにこの芸術を楽しんでいました。当日は、下は小学生、上はお年寄りと各年代の方が南城市から来ていたため、

「えー、この作品、50万円もするの?」

「これって、口なの? 鼻だと思った」

いろんな“こえ”がその場にはこだましていました。

「もっと工芸にふれてほしい」南城市出身の津波夏希さんが語る思いとは?

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現在、沖縄芸大の教育補助専門員として、南城市出身の津波夏希さんと、その作品も展示されていました。

作品は「分裂」

”心が、頭が錯綜していっぱいになった時に、気持ちがまとまらず、いろいろなことが浮かんでは消え、なんだか意識が点滅し、分裂してしまうようなコンタラン状態になる。その状態を単純に形にし、第三者の視点から見る、作品を作りました。”

そして、津波さんから、南城市の皆様にメッセージをいただきました。

「もっと美術、工芸に身近なものとしてふれてほしい。また遊びにきてほしいですね」

僕は、南城市のみなさんと、沖縄の伝統を引き継ぐ人たちの声や作品を目の当たりにして、圧倒されるばかりでした。

来年には、沖縄芸術大学と同い年になる(30歳)身として、これからも一緒に成長できたらと勝手ながら思ったのでした。

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芸術の秋、バンザーイ!!

沖縄県立芸術大学:http://www.okigei.ac.jp

南城のWebサイト:確定後よろしくお願いします

~以下イベント情報が入ります~